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キャリア(採用・適正検査)

2025/02/10

注目が高まる高卒採用。大卒採用との比較から、そのメリットを考える。

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注目が高まる高卒採用。大卒採用との比較から、そのメリットを考える。

目次

1. 短期決戦だから、採用コストがおさられる
2. 高校との関係づくりがカギ
3. 一社にしぼって応募してもらえる

4.選考方法も比較的シンプル

企業の人手不足感が高まり、注目が高まっている「高卒採用」。この記事を読まれている方の中には、これから高卒採用をはじめられる企業の方もいらっしゃるのではないでしょうか。高卒採用には大卒採用と異なり、生徒を守るために大卒採用にはないルールが存在します。今回は、高卒採用と大卒採用を4つの観点から比較し、「高卒採用の特徴・メリット」を探ってみたいと思います。

1.短期決戦だから、採用コストがおさえられる

大卒採用:企業の大卒採用スケジュールは、一般的に大学3年の3月に広報活動が解禁され、4年の6月から選考が始まります。しかし(経団連に加盟していない企業をふくめ)一部企業はスケジュールを前倒しして選考を進めており、採用は長期化しているのが実態です。そのため、いつからいつを採用活動期間とすればよいのか、迷う企業担当者の方もいらっしゃるようです。
高卒採用: この点、高校生は学生保護の観点から採用スケジュールが明確です。選考スケジュールは短期決戦。例年、高校3年の7月に求人票が公開され、9月5日から1次応募がスタート。そして9月16日に選考活動が始まります。採用スケジュールが短く、かつ分かりやすいのは高卒採用の特徴と言えそうです。短期決戦だけに、採用コストがおさえられることも企業にとってメリットになります。

2.高校との関係づくりがカギ

大卒採用: 大学生は自らWeb等で企業情報を収集し、応募企業を選定します。私たち企業側にとっては、学生と接点をもつ方法が多様化。就職ナビサイト、イベント出展のほか、インターンシップ、SNS活用やリファラル採用、ダイレクトリクルーティングなどさまざまなアプローチ法を検討することになります。自社にあう採用手法の選択に迷う担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
高卒採用: この点、高校生の就活は分かりやすく、高校からの推薦で企業に応募する「学校斡旋」が一般的です。企業は生徒に直接連絡することができず、また高校生は学校の先生からおすすめされた企業に応募することも多いようです。したがって企業担当者がやるべきことは、比較的明確です。より多くの高校の進路指導教員に会う。そして、先生方と信頼関係を構築したり、しっかり自社をPR(自社の強み、他社との違いを説明)したりすることが重要です。
求人票はハローワークで入手できる一律のフォーマット。他社との差別化をはかるためにも、高校生の目線に立ち、分かりやすい表現を工夫できるとよいですね。会社のパンフレットを作成するほか、最近では、仕事紹介や先輩社員のインタビューなど、採用動画を作成する企業も増えているようです。このように、ある程度採用手法が限定的で採用コストをおさえられることも、高卒採用の魅力です。

3.一社にしぼって応募してもらえる

大卒採用: ご存じの通り、大学生は制限なく様々な企業に応募できます。学生1名あたりのエントリー数は20~40社と言われています。2025年春卒の大卒求人倍率は1.75倍と3年連続で伸び、複数の内定を獲得する学生が増えるとともに、内定辞退が年々増加傾向にあります。内定承諾率は30〜40%とも言われており、企業担当者にとっては、学生をつなぎとめるコストも大きいですね。
高卒採用: 一方の高卒採用には、「一人一社制」という独自のルールが存在。採用選考開始日から一定期間、一人の生徒が一時に応募できる企業は一社と定められています。企業にとっては、内定辞退が少ないことが特徴です。また、内定後のフォローにかかるコストも少ないという点は企業にとって大きなメリットとなります。これとは裏腹に、「(関係の強い高校から)応募いただいた生徒さんの内定は、お断りしにくい」という人事担当者の声もお聞きすることも補足しておきます。

4.選考方法も比較的シンプル

大卒採用: 企業の選考は、一般的にエントリーシート(ES)による書類選考、グループ選考、個人選考の順に進んでいきます。あわせて適性検査や一般常識テスト・作文などが課されるなど、選考方法は多岐にわたります。
高卒採用: 高卒採用は、公正な選考のため、書類のみの選考が禁止されていることが特徴です。企業は、書類に加えて面接や適性検査を実施することが多いようです。近年、高卒採用されている企業からは、「(ただでさえ応募が少ないのに)スクリーニングなどできない。」という切実な声もお聞きします。ですが、どんな人材でもウェルカム、という採用はその後の離職率を高めることにつながります。
実際、高卒採用は大卒採用と比べ、就職1年目の離職率が高いということをご存じでしょうか。理由の一つとして、企業や働くことに対して十分なイメージが持てないまま就職したり、企業との接触が少なかったりすることがあると言われています。少しでも双方のミスマッチを減らすために、どのようなことができるのでしょうか。この一つに、適性検査を活用した、採用時のスクリーニング。そして、個性を踏まえた内定後の適切な配置や教育があります。興味のある方は高卒採用だからこそ、適性検査が必要な理由をお読みください。

さて、今回は4つの観点から、大卒採用と高卒採用の違いをみてきました。会社にとり、高卒採用には大卒採用にない多くのメリットがあります。会社の戦力として、人材をゼロから育成できることも魅力な高卒採用は、単なる人数合わせのためではなく、積極的な選択肢となりそうです。
一方、より多くの企業が高卒採用を開始しており、直近2024年3月卒の求人倍率は過去最高を記録しました(約3.98倍)。大卒採用と高卒採用の求人倍率は単純比較できませんが、企業担当者も採用戦略無くして高卒採用を成功させることはできません。高卒採用の離職率をおさえたい。入社した後、個々の特性にあわせて、高卒者をしっかり育成したい。そうしたニーズをお持ちのみなさまは、ぜひ無料説明会(新規導入編)へご参加ください。

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参考文献

1. 厚生労働省 令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(令和6年3月末現在)

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