<本動画の概要>
妻と二人の子どもと暮らすルークは、パイプカット(精管切除術)を受けるかどうかで迷い、ヤーロムのもとを訪れます。家族との生活には満足している一方、「取り返しのつかない」決断を前に、踏み切れない思いを抱えていました。
ヤーロムは、手術をするか否かという問題だけに焦点を当てるのではなく、その決断がルークにとって何を意味するのかをより広い視点から探っていきます。対話の中で浮かび上がるのは、かつて抱いていた夢、家族のために手放してきた生き方、選ばなかった人生への思い、そして老いや死への恐れです。
さらに二人の「今ここ」の関係にも目を向け、セラピストとのやりとりの中で生じる感情や反応をセッションに活かしていきます。一つの具体的な悩みから、クライエントが人生における選択と喪失を位置づける時、どのようにその過程を支えるのか、そのような実践を見ることができます。
※このビデオは「『生と死』に向き合う~ヤーロムの実存的心理療法実践」シリーズの1つです。ヤーロムのインタビュー動画と合わせて見ると、セッションの思想的背景をより深く理解できるでしょう。4本セットでの購入もおすすめです。
<予告編>
<出演者について>
アーヴィン・ヤーロム(Irvin Yalom)
スタンフォード大学名誉教授(精神医学)。専門は実存療法、集団精神療法。
医学博士号を取得後、臨床と研究に従事し、1970年刊行の著書The Theory and Practice of Group Psychotherapyにより集団精神療法の理論と実践を確立。現在も版を重ね、集団療法の教科書として多くの国で用いられている。1980年にはExistential Psychotherapyを発表。実存主義・人間性心理学における代表的な作品となった。
作家としても活動し、心理療法の理論書にとどまらず、小説やエッセイ、療法体験の記録など多様な著作を執筆している。
※聞き手:ビクター・ヤーロム(Victor Yalom)(1959-2026)
心理学者・サイコセラピスト。精神科医アーヴィン・ヤーロム(スタンフォード大学精神医学名誉教授)の息子。
個人臨床を続けながら、セラピスト向けに実存的人間性心理療法や集団療法のワークショップも実施。Psychotherapy.netの創始者として多数の心理療法のトレーニングビデオを制作し、世界の心理療法教育に貢献した。
