<本動画の概要>
精神分析の巨匠、オットー・カーンバーグによる「転移焦点化心理療法(Transference-Focused Therapy: TFP)」の実践を収めた貴重な映像です。TFPで用いられるパーソナリティ障害の評価と治療技法が3回のセッションにわたり収録されています。
恋人との破局をきっかけに来談したアルフレッドは、セッションにおいて被害妄想的な転移感情を持ち、防衛的な態度を示します。
彼に対し、カーンバーグは尊重と対決を併せ持つ態度で継続的なアセスメントを行いながら、今ここで起きている転移に着目し、むしろそれを利用して治療同盟を強化し。彼の治療への動機付けを高めていきます。
精神分析的な視点を持ち心理療法を行う方にとっては特に必見の内容です。
※このビデオは、「パーソナリティ障害へのアプローチ~アルフレッドと3人のセラピスト~」シリーズの1つです。他の2つのビデオでは、DBT創始者のマーシャ・リネハンとCBT専門家のアーサー・フリーマンが同じクライアントとセッションを行っている様子を見ることができます。あわせてお楽しみください!
<予告編>
<出演者について>
オットー・カーンバーグ Otto Kernberg
医学博士。New York Presbyterian Hospitalのパーソナリティ障害研究所所長であり、コーネル大学等における精神医学教授でもある。
コロンビア大学精神分析トレーニング・研究センターのトレーニングおよびスーパーバイジング・アナリストであり、国際精神分析協会の会長を務めたこともある。精神医学における功績は大きく、数々の賞を受賞し、20冊以上の著書を執筆または共著している。
※聞き手:ビクター・ヤーロム(Victor Yalom)
精神科医であり精神療法家でもあるアーヴィン・ヤーロム(スタンフォード大学精神医学名誉教授)の息子。Psychotherapy.netの創始者として、多数の心理療法のトレーニングビデオを制作。米国、メキシコ、中国で実存的ヒューマニズムとグループ セラピーのワークショップを実施し、現在はセラピストのコンサルテーション グループを率いている