<本シリーズの概要>
この動画では、弁証法的行動療法(DBT)の創始者であるマーシャ・リネハン博士が、抑うつ、自殺念慮、怒り、不公平感を抱える中年男性アルフレッドとの初回面接を行う様子を収録しています。
セッション内でリネハンは、弁証法、不遜な態度、ヴァリデーション、クライアントの選択を重視することなどのDBTの技法を織り交ぜながら行動アセスメントを行います。
クライアントが過去にとった暴力的な行動を隠し、治療へのコミットメントも高くはない中で、リネハンは注意深く冷静に必要な情報を集め、自殺念慮や暴力を評価し、目標を明確化しクライエントの治療への意欲を引き出します。
リネハン博士の実践を見る貴重な機会として、初心者から専門家まで楽しめる内容になっています。
※このビデオは、「パーソナリティ障害へのアプローチ~アルフレッドと3人のセラピスト~」シリーズの1つです。他の2つのビデオでは、精神分析家のオットー・カーンバーグとCBT専門家のアート・フリーマンが同じクライアントとセッションを行っている様子を見ることができます。あわせてお楽しみください!(順次公開していきます。)
<予告編>
<出演者について>
マーシャ・リネハン Marsha Linehan
弁証法的行動療法(DBT)の開発者。ワシントン大学で教鞭をとり、行動研究・治療クリニック(Behavioral Research and Therapy Clinics)のディレクターも務めている。同クリニックは、重度障害者、多重診断のある者、自殺志願者を対象に、新しい治療法を開発し、その有効性を評価する研究プロジェクトに取り組んでいる。
リネハン博士の主な研究は、自殺行動、薬物乱用、境界性人格障害に対する行動モデルの応用。また、科学的根拠に基づく治療法を臨床に応用するための効果的なモデルの開発にも取り組んでいる。
※聞き手:ビクターヤーロム(Victor Yalom)
精神科医であり精神療法家でもあるアーヴィン・ヤーロム(スタンフォード大学精神医学名誉教授)の息子。Psychotherapy.netの創始者として、多数の心理療法のトレーニングビデオを制作。米国、メキシコ、中国で実存的ヒューマニズムとグループ セラピーのワークショップを実施し、現在はセラピストのコンサルテーション グループを率いている