内田クレペリン検査の結果って、同じ人が何度も受けたら、その時その時で変わっちゃうものなの?
皆様、新年明けましておめでとうございます。日精研の新人1号改め電車でG☆です。
今年も弊社、ならびにこのサイコログのページをよろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。
昨年は『1の目』、『6の目』の活発な更新ぶりに圧倒されまくりのこの『2の目』でしたが、今年はぼちぼちと更新していきます。『2の目』では、内田クレペリン検査(=UK)にまつわるあれこれを皆様に分かりやすい形でご紹介していければいいな、と考えています。
さて、新年のご挨拶はこの辺にして早速今回のお話に入ろうと思います。私共判定員は毎日全国からいただく内田クレペリン検査の判定をしてその結果をお返ししている訳なのですが、その中でよくいただくお問い合わせに、『内田クレペリン検査の結果って、受検者のその時その時の状態次第で変わってしまうんじゃないか?』というものがあります。
もちろん、同じ人の検査結果といっても毎回全く同じ結果が出るなんてことはありません。むしろ違った結果が出て当然です。が、毎回毎回の結果の示す意味までもが変わるとしたら、これはこれで心理テストとしてはよろしくない、ということはいうまでもないこと。
…ということで、今回、これまでに私が受けた内田クレペリン検査の結果を改めて見直してみることにしました。

↑が、ちょっと画像が小さくなってしまって恐縮ですが今までに私が受けた内田クレペリン検査の結果を並べてみたものです。検査結果は1分間毎の出来高(=作業量)と、それらを赤い線で結んで出来る折れ線グラフ(=作業曲線)の形をみて解釈します。各回向かって左側が前半15分(=前期)、右側が休憩5分をはさんだ後半15分(=後期)の結果です。
一見するとこの4つの結果、全て違って見えるかもしれませんが、いかがでしょう?じっと見てみるといくつかの共通点があることにお気付きでしょうか?それは…
①:どの検査結果も1分間の足し算の出来高(=作業量)がかなり多め(各分上の方で推移している)である。
②:どの検査結果も作業曲線が『定型』(=前期がU字型になっている、後期が右下がりになっている、前期に比べて後期で作業量が増えている)である。
③:どの検査結果も前期・後期とも出だし3分間くらいの出来高が非常に多く、その後は急速に少なくなり、しばらくして出来高が少し回復して一定の範囲でまとまっている。
④:どの検査結果も1分間毎の出来高を結んだ時、大きく『ギザギザ』となるような推移をしていない。
などが共通点として挙げられるかと思います。では、これらの共通点が一体何を意味しているかと申しますと…
まず、①からは、『この人(…って私ですが)のものごとの処理能力や速度の水準は高い』ということが分かります。実は過去の諸研究では同じ人が複数回検査を受けた時の作業量の相関は0.8~0.9となっていて、かなり一貫性のあるものなのです。
次に、②からは、『この人の性格や行動面はバランスが取れていてかたよりが少なく、おおむね状況に応じた適度な行動がとれる』ことが分かります。これは上で書いた『定型』の作業曲線(=『定型曲線』)の示す意味でもあります。問題となるような行動をとらない通常の人が心理的にノーマルな状態で内田クレペリン検査を受けた結果ではこのような『定型曲線』がよく出現するのです。また、『定型』かどうかに関わらず、多くの受検者の検査結果を集めて平均曲線を作ると、やはり『定型曲線』に極めて似た形になることも知られています。
それから、③、④からはこの人の性格・行動面での特徴が読み取れます。これら4つの検査結果のように出だしの作業量が他に比べて非常に多く、また、大きな『ギザギザ』の無い検査結果を出す人は、『気づかいがよい一面、とかくあれこれと先々のことに気を廻しやすい』といった性格・行動面での特徴があると解釈できます。実際、以前のブログでもお書きしましたが、私自身、まさにその通りだと自覚もしておりまして、気を廻しすぎて結局行動に移せないことの多い自分を、せめて『ほどほど』の所へはもっていきたいなぁ、と日々努めていたりします(…この辺はちょっと余談ですが)。
で、これらの共通点は4つの検査結果で平均曲線を作ってみるとさらにハッキリ見えてきたりもします。

↑がその平均曲線です。これまで書いた①~④の共通点が、より明確に現れた形になっていると思いませんか?
…ということで、今回は私自身のデータから例を引いてお話しましたが、ちょっとまとめてみますと、『内田クレペリン検査を同じ人が複数回受けた場合、全く同じ作業曲線になるということは無いが、その示す大まかな傾向には共通点があるという点で、結果が示す意味的な変化は少ない。また、複数回の検査結果がある場合には平均曲線を作ってみると、その人の性格・行動面での特徴がよりはっきりと把握できる』といった感じでしょうか。
新年を迎え、『書初め』が恒例になっているという方も皆様の中にはおられるかと思います。もし、このページをご覧になりご興味・ご関心を持たれた方がおいでなら、ちょっと変わった『書初め』に、『年始の内田クレペリン検査』を恒例に、なんていかがでしょうか?毎年送っていただければ、私共も新年の初仕事として腕をふるって判定させていただきます!!…というのはもちろん冗談ですが、同一人の複数回受検データは大変貴重なものですので、もしお手元にあれば是非弊社へご連絡いただければ幸いです。
それでは今回はこの辺で。また次回にお会いしましょう。
sawada 2010年01月05日 16:26:
新年早々来たね、2の目。
さすが、専門的でありながらわかりやすい!
2、3、5、6の目はいわゆる日精研の表の顔なんですね。
ということで今年も私は1やら4の目で、日精研の裏の顔、アナザーサイドオブ日精研をうだうだとお伝えすることにします。
それにしても飼育部、ほんとに誰も入ってくれないんですけど・・・
新人1号改め電車でG☆ 2010年01月05日 17:20:
>>sawadaさま
コメントありがとうございます。
本当はもっと手短に書こうと思っていたのですが、内田クレペリン検査に詳しくない方々にも出来るだけ読みやすくしようと思ったら却ってちょっとくどくなってしまいました。
実は『2の目』に書くネタはまだあるんですが、それまでの間、アナザーサイドオブ日精研炸裂!でお願いいたしますね。
ロック 2010年01月07日 14:57:
ふむふむ、つまりG☆さんは「気づかいがよい」のが特長なわけですね!
ロックは先述の駐輪場事件でのいきさつが示すとおり、「粘り強い」のが特長なのですが、もしもう一人入れて三人で漫才トリオを結成するとしたら、どのようなタイプの特長の人をスカウトしますか?
新人1号改め電車でG☆ 2010年01月07日 15:59:
>>ロックさま
コメントありがとうございます。
「気遣いがよい」のが特長、とはどうも誉め過ぎのようでして、本人的には「先案じが強すぎて動けない」という方がふさわしいかと思ってたりします。今年はその辺りをせめて「ほどほど」にしていきたいと思います。
漫才トリオねぇ…もう一人も「じっくり」系の人にして、私はとかく先廻りするけども後の二人がそれに全く応じず、ツッコミを入れまくる、というのはいかがでしょう?
ロック 2010年01月07日 17:49:
「じっくり」系とは、芸能人でいうと誰をイメージすればいいですか?
でも「動けない」人のボケを、「粘り」と「じっくり」の人がどうつっこめばいいのでしょうか?我々はやはり、漫才には不向きな気がしてきました・・・。
では趣向を変えて、ゴレンジャーのような戦隊ものだったら我々は何色に該当するのでしょうか?そして残りの三人はどんな人をスカウトしますか?
新人1号改め電車でG☆ 2010年01月08日 09:34:
確かに。今のUKの判定員はみんなあんまり漫才には向いてない感じですね。もっとこう、「ギザギザ」のある曲線を出すような人が、やっぱり漫才に限らずタレントには向いているのではないでしょうか。
戦隊ものだと…ロックさんは「青」っぽいけれど私は??行動に表わすことが少ないメンバーって戦隊ものにはあまりいなかった気がするのですが、無理やりこじつければ、カレー好きつながりで「黄」とかですかね?
残りの3人、まず「赤」は行動力・リーダーシップがある人。UKだと後半に行くにしたがって「ギザギザ」を出しながら出来高が増えていくような人かな。
「緑」はとにかく行動力が有り余っているような人。歴代の「緑」キャラって、独断専行で自らピンチを招いてしまうイメージがあるので、UKだと前半の出来高が非常に高いのに、その後「ギザギザ」を出しながら後半でたるんでしまうような人かな。
で、最後に「桃」ですが…これは私の独断と偏見でお好みの人を選ぶ!これに尽きます(UKなど関係無し!!)。



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