中国的UK

 今年も残すところあとわずか。年末にむけてみなさん忙しく過ごされていることと思います。でもそれが終わればお正月休み!
そう、今年はなんと9連休なのです!(正月からお仕事という方がいたらスミマセン。お疲れ様です。)せっかくの長いお休み、どこか旅行に行かれる方も多いのでは。

 私は大の海外旅行好きです。でもこの時期は恐ろしいほど値上がりする料金に、ついしり込みしてしまい、今年も家でなんとなくダラダラと過ごすことになりそうです。
あ~せっかくの連休がもったいない~。

 せめてこのブログだけでも海外気分を!というわけで今回はUKから見える日本と中国の違いについてお話したいと思います。

 UKは言語を介在させないという特徴から、検査のやり方さえわかれば、外国人でも受検することができます。実際に、日本の企業が海外で人材を採用するときなどに使われています。(英語と中国語の検査用紙と号令用のCD/テープもあります)

 外国人の判定は最近増えてきているようですが、その中でも中国人のUKはよくみかけます。判定をしていて、いつも思うのはその作業量(足し算のできた量)の多さと、筆跡も曲線もダイナミックな検査結果が多いこと。これは何か文化の違いと関係あるのでは・・・と思っていたら、実は過去に論文が出ていたんです。

 ※「内田クレペリン検査からみた日本と中国 その1-基本指標の比較-」という論文のなかで、中国人と日本人の違いについて興味深いデータが紹介されています。
 それによると中国人は物事の処理能力が高く、バランス感覚に優れた集団、つまり高度定型群の割合が日本人よりも多いようです。この集団は採用の場面においては、物事へのとりかかりが良く、どんな仕事にも順応できるタイプと分類されます。それに比べて日本は平均作業量については中国と差がないのですが、バランス感覚においては中国と比べてやや偏りがみられる集団が多いようです。

 確かに中国人といえば商売上手というイメージがありますし、海外で華僑とよばれる中国人の活躍ぶりは、周知のとおりです。どんな国にも順応してチャイナタウンをつくり、料理も現地風に巧みにアレンジしてしまう技は、まさに適応性の高いこの集団の特徴にピッタリあてはまるような気がします。

 中国に行ったときに私が受けた彼らの印象は、とにかくよく喋る!道に迷ったときも、大勢の中国人に囲まれ早口でまくしたてられ、初の海外ということもあり、すっかりおののいてしまったものです。考えてみれば、たくさん話すことも能力が高くないと決してできません。中国には飛び級なんて制度もありますし、そういうエリート集団はきっとUKでは作業量の多い検査結果の持ち主かもしれません。

  日本も中国に劣らず海外で活躍する人も多いですが、中国に比べたらほんの最近のこと。鎖国時代もありましたし、もしかしたらバランスの偏りは島国根性として表れてるのかもしれません。ちなみに論文では、日本は中国に比べ、物ごとに対し地道で粘着的な対応を示すデータが出やすいのではと書かれています。
 
 日本よりも高度定型群の多い中国、しかしその一方で、非定型群の集団も多いことが明らかになっています。しかも作業量の多い集団の中での非定型の出現が多いのです。
 これは能力面では不足はなくても、適応の幅がせまく、個性の強い集団が多いことを意味しています。非定型は、その適応の幅が狭いことから、ついマイナスにみられがちですが、個性の強さが逆にプラスに変わることもあり、ユニークで非凡な才能を発揮するのも、実はこの集団に多いのです。実際にオリンピックという大舞台で活躍する柔道選手には非定型の人が多いそうです。中国雑技団のような人間技とは思えない芸術性の高い演技をする人達はもしかしたら、こんな曲線が多いのでは。と勝手ながら想像してしまいます。

さて、来る2008年は北京オリンピック開幕の年です。
今回はあくまで中国と日本の比較なので、世界的なレベルでは何ともいえません。しかし私としては、自国でプレーという効果もあって、神業的な記録が出るのではないかと期待しています。

日本も負けてはいられません。ガンバレ日本!!


※玉井 寛・山田 耕嗣・呉 平東・滝本 孝雄 「内田クレペリン検査からみた日本と中国 その1 -基本指標の比較-」 獨協大学外国語学部言語文化学科 マテシス・ウニウェルサリス 第4巻 第1号 2002.

日時: 2007年12月27日 18:15   カテゴリ: UKアイ   投稿者: おかP
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://www.nsgk.co.jp/mt/mt-tb.cgi/113
コメント




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)