『ずらし』のススメ

…っと言っても、今時の若者がよくやっている、ウェストの部分をヒップの所までずらすジーンズの履き方のことではないです。個人的にはアレはちょっとカッコ悪いと思っていたりするのでオススメしません。

では、相手の待ち焦がれていることを敢えてしないでおいて、相手に『来そうで来ない』ってやきもきさせるアレのこと?

いえいえ、これも不正解。そもそもそれは『ずらし』ではなくて『じらし』です。まあ、こっちの方は時と場合によっては効果絶大なこともあるようなので、オススメしないとは言いませんが。

今回私がオススメの『ずらし』とは、自分の普段している物の見方、視点を『ずらしてみる』ということです。

日常見慣れた風景などでも、普段とはちょっと違った角度、目線で捉えてみると、いつも自分が感じているのとは全く違った印象で見えてきたりします。いつもは憂鬱な雨の休日も、『その分その日はじっくりいろんなことを考えることができる』と思えればものすごく充実した一日のように思えてくるし、毎日を過ごす中で、『ちょっと嫌だなあ』なんて思う事があっても、『こんなことはそうそう続くもんじゃない』と思えれば、むしろその後に起こるかもしれないささやかな幸運に期待を寄せたりもできます。

私の場合、先日こんなことがありました…。


その日は取引先の会社の方々と合同での忘年会だったのですが、時あたかもクリスマスイブ直前!ということで街はイルミネーションの洪水状態。街路樹なんかも皆が皆、電飾で彩られていました。

まあ、これって本来は普通に感動的な光景なはずなのですが、大学院の研究室にいた去年まで私なら多分見過ごしてしまっていたはずの風景なのです。実は、多くの大学院生にとって、実はこの時期(年末)は結構鬼門だったりするのです。というのも、年末ってものは、卒業論文やら修士論文やらの提出の年にはその締め切り間際で切羽詰っていたり、そうでない年でも図書館などの大学の施設がサービスを停止していて何かと不便だったり、それまでに実施していた心理実験のデータの整理などに追われていたり、と、実はかなりストレスの溜まる時期だったのです。さらに、大学院生なんてのは概して貧乏なものなので、やれクリスマスだ、忘年会だ、などといって街に繰り出すなんてこともなかなか思うに任せません。

ってな訳で、そんな荒んだ心理状態で街のイルミネーションなんかを見ても、小島よしおではないですが『でもそんなの関係ねぇ!!』な状態が常だったのでした。

しかし、今年のイルミネーションは去年までとは一味も二味も違った味わいで私の中に飛び込んできました。私のこの一年のいろいろな変化がこれまでの私の視点を『ずらし』てくれたのでしょう。街を包む色鮮やかに変化していく光の波が、それはもうとても綺麗で…。

『ああ、もうすぐクリスマスなんだなぁ…』去年の今頃から今までの変化を思い返している内、ちょっぴり胸に熱いものが込み上げて来てしまいました(最近トシのせいか涙腺がゆるくてゆるくて…)。そして、『来年が今年よりももっと良い年になりますように』と素直に願わないではいられない、そんな気持にもなったのでした…。


これは自分の中では結構新鮮な体験でして、心の中の視点を『ずらす』ことの効果を改めて実感した次第です。

自分も含めて皆そうだと思うのですが、人間って普段、自分では自由に感じ、考え、ふるまっているようでいながらも、結構その時の状況、立場など諸々のしがらみみたいなものに縛られているものです。そんな時、意識して自分の心の中の視点を『ずらし』てみては如何ですか?今までとは違った新鮮な感動を味わうことができるかもしれませんよ!


今回はここまで。また次回にお会いしましょう。

日時: 2007年12月26日 18:58   カテゴリ: 新入社員日記   投稿者: 新人1号改め電車でG☆
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